アンドレ・ロバーソン 最高のロールプレイヤー 58

こんばんは。今日はNBA歴としては7年という決して長くはないキャリアではあったものの、ディフェンダーとしてインパクトを残したアンドレ・ロバーソン選手について紹介いたします。

アンドレ・ロバーソンのキャリア

アンドレ・ロバーソンは1991年12月4日、アメリカ・ニューメキシコ州ラスクルーセスで生まれました。コロラド大学では3年間プレーし、リバウンド力と守備力で強烈な存在感を放ちました。大学時代にはPac-12のファーストチームに2度選出され、2013年にはPac-12ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。1,000得点・1,000リバウンド・150ブロック・150スティールという稀有なスタッツラインを残したことからも、攻守にわたって幅広く貢献していたことがうかがえます。

2013年のNBAドラフトではミネソタ・ティンバーウルブズから1巡目26位で指名されましたが、直後にオクラホマシティ・サンダーへトレードされ、ここから彼のNBAキャリアが本格的に始まりました。サンダーでは守備のスペシャリストとして定着し、2016–17シーズンにはNBAオールディフェンシブ・セカンドチームに選出されるなど、その守備力はリーグトップレベルと評価されます。

しかし、2018年1月に左膝の膝蓋腱断裂という大怪我を負ってしまい、ここから長いリハビリ生活に入ります。復帰まで2年以上を要し、2020年のシーズン再開後にようやくコートに戻ったものの、以前のようなプレータイムを得ることはできませんでした。その後ブルックリン・ネッツに加入しつつも出場は限定的で、やがて舞台をヨーロッパへと移す決断をします。

2024年にはフランスの強豪・LDLC ASVELと契約し、ユーロリーグでプレー。2025年にはゼニト・サンクトペテルブルクに加入しており、現在はVTBリーグで活躍しています。欧州に渡った後も、彼の守備とフィジカルは健在で、かつての魅力を取り戻しつつある印象です。

OKCのエースストッパー アンドレ・ロバートソン

ロバーソンの最大の長所は、言うまでもなく守備です。得点面で目立つ選手ではありませんが、守備面での影響力は数字以上に大きく、キャリア全体を通じて“勝つための仕事”を最前線で担ってきました。

まず、個人守備のクオリティが非常に高く、相手エースを封じ込める1対1の強さ、ピック&ロールの守備対応、ヘルプローテーションなど、あらゆる局面で安定感のあるプレーを見せていました。2016–17シーズンには実際にオールディフェンシブ・セカンドチームに選ばれ、その年のディフェンシブRPM(守備影響度指標)でもリーグ上位にランクインするなど、指標の面でもトップクラスの守備能力が証明されています。

また、身長201cm・ウィングスパンの長い体格、瞬発力や横移動の速さも彼の強みで、スティールやブロックで試合のリズムを変える存在でした。キャリア平均は4.5得点・4.0リバウンドと控えめですが、スティール0.9本、ブロック0.6本と守備スタッツはそこそこで、数字以上にコート上の効果が大きい選手でした。

一方で、3ポイントやフリースローは得意とは言えず、オフェンス面での制限があったからこそ、彼のキャリアは常に“守備のスペシャリスト”として語られていきます。しかし、その専門性こそがロバーソンの価値であり、彼は自分の長所を最大限に生かす形でチームに貢献し続けました。

ヨーロッパでの再評価とベストゲーム

ロバーソンのキャリアで特に象徴的な一戦は、2016年5月のウェスタン・カンファレンス・ファイナル、オクラホマシティ・サンダー対ゴールデンステイト・ウォリアーズの第4戦です。この試合で彼はキャリアハイレベルの影響力を見せ、文字通りコートに不可欠な存在として輝きました。あるレポートによれば、このゲームでロバーソンは 40分出場し、フィールドゴール7本中12本成功、17得点という自己最高得点を記録しただけでなく、 12リバウンド(うちディフェンシブ10)、3アシスト、5スティール、2ブロックを叩き出しました。

この試合では、彼がコートにいる時間帯にサンダーが+25の大きな点差を出して勝利を引き寄せたという分析もあります。 単なる“守備の人”という枠を超えて、勝利に直結する貢献をあらゆる面で示した、彼のキャリアを象徴する1試合と言えるでしょう。

終わりに

アンドレ・ロバーソンは、得点では語れない価値を体現した選手です。NBAでもヨーロッパでも、彼の役割は常に明確で、派手さよりも勝利に直結する地味で尊い仕事を積み重ねてきました。膝の大怪我から長い年月を経て復帰した姿勢は、アスリートとしての誇りと粘り強さを強く感じさせますし、今もなお守備を核として存在感を示していることは大きな尊敬に値します。
流石にNBA復帰は厳しいかな…

といったところで、今回はこの辺で。それでは💤

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