こんばんは~。今夜ご紹介するのは、スピードと高い競争心でコートにエネルギーを注ぐ、“万能スウィングマン”、ケイレブ・マーティンです!
ケイレブ・マーティンのキャリア
ケイレブ・マーティンは、1995年9月28日生まれ、アメリカ・ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム出身。196 cm,93 kg、さらに6フィート10インチ(約208 cm)の長いウイングスパンを持つスウィングマンです。
双子の兄・コディ・マーティンと共に高校時代から注目され、大学はノースカロライナ州立大学(NC State)に進学。2年間プレーした後、より自由な役割を求めてネバダ大学へ転校。そこでは兄弟でエースとして活躍し、2018年にはネバダをNCAAトーナメントのスウィート16進出に導くなど、カレッジ界で強い存在感を放ちました。
2019年のNBAドラフトでは惜しくも指名漏れとなりましたが、地元チームであるシャーロット・ホーネッツと2ウェイ契約を結びプロの世界へ。マイナー契約ながらも、持ち前のアグレッシブなプレースタイルが評価され、シーズン中盤には本契約へ昇格。2020年3月にはアトランタ・ホークス相手にキャリア初の20得点超え(23得点)をマークするなど、成長の兆しを見せました。
2021年オフにはホーネッツから解雇されるも、マイアミ・ヒートのサマーリーグからロスター入りを勝ち取り再起。そこでの活躍が評価されて2年契約を獲得し、ヒートのローテーションに食い込みます。2022-23シーズンには先発起用が増え、プレーオフでは特に大ブレイク。2023年のイースタン・カンファレンス・ファイナルでは平均19.3得点・3P成功率48.9%を記録し、ジミー・バトラーに次ぐ活躍でチームをNBAファイナルへ導きました。
このプレーオフでの活躍が評価され、2024年オフにはフィラデルフィア・76ersと4年・約3200万ドルで契約。優勝を狙う76ersにおいても、前年のピーク時ほどではないものの、シーズン前半だけで平均9.1得点・4.4リバウンド・3P成功率約38%と、安定した活躍を見せました。
しかし2025年2月、トレードデッドライン直前にロスターの再構成を進めるチーム方針により、クエンティン・グライムスとの交換でダラス・マーベリックスに移籍。すでにプレーオフ進出を狙うダラスにとって、ケイレブのスリーポイント、運動量、そしてプレーオフでの実績は大きな補強ポイントとなりました。
試合の流れを切り裂くスウィングマン ケイレブ・マーティン
ケイレブ・マーティン最大の武器は、試合の流れを一気に変えることのできる“瞬発力と守備の切れ味”です。
攻撃面では、彼のキャッチ&ゴーからの加速力はリーグでもトップクラス。ボールを受けた瞬間に一歩目で相手を置き去りにし、ワンフットからの鋭いステップインでそのままリング下へなだれ込む。この流れるようなドライブは、まさにケイレブの代名詞といえるのではないでしょうか。トラディショナルなISOスコアラーではありませんが、スタティックなオフェンスの中に突如生まれる「爆発」は、停滞するチームにとって起爆剤となります。
そして守備でも、彼のインパクトは絶大です。6フィート10インチのウイングスパンと反応の良さを活かし、オンボールディフェンダーとして、相手のリズムを断ち切る場面が何度もありました。スイッチディフェンスにも柔軟に対応し、1番〜3番ポジションを自在にチェック。守備から走って、オフェンスに転じて一気に流れを持ってくるスタイルは、まさに現代NBAに最適な“アスレチック・ウィング”といえるでしょう。
ケイレブ・マーティンのベストゲーム
彼の今のところのベストゲームは、やはり2022-23シーズンのファイナル進出をかけたセルティックスとの第7戦ですかね。
彼はこの試合、スタメンでチーム最長の45分出場し、26得点・10リバウンド・3アシストを記録。効率面でもFG%が68.8,3P%も66.7%ととんでもない効率を披露。バトラーと共に、優勝候補セルティックスを退け、見事ファイナル進出の立役者となりました。
終わりに
いかがだったでしょうか。ケイレブ・マーティンは、単なるロールプレイヤーに留まらず、瞬発力・守備・クラッチ力・スリーポイント精度など、多彩な武器を持つ“万能スウィングマン”。派手なスーパースターではないですが、加入したらチームのさらなるアップグレードになる存在です。今後もその存在感が光り続けることを期待して応援したいですね。
それではまた次回もお楽しみに。それでは💤
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