サージ・イバカ 最高のロールプレイヤー㉛

こんばんは。相変わらず忙しさに追われていますが、今回は久々にちょっと過去の“玄人好み”なプレイヤーを紹介します。
仕事辞めたい気持ちはそのままに(笑)、それでもバスケの話は元気が出ますね。

さて、今回は、圧倒的なディフェンス力とプロフェッショナルな姿勢で長年NBAを支えた職人、サージ・イバカを紹介します。

サージ・イバカのキャリア

サージ・イバカはコンゴ共和国出身。スペイン国籍も取得し、国際舞台でも活躍する「世界のビッグマン」でした。2008年のNBAドラフトで全体24位指名を受けてオクラホマシティ・サンダーに入団。持ち前の身体能力とブロック力で、早くから守備の要として存在感を放ちます。

NBAデビューは2009-10シーズン。新人ながら平均1.3ブロックを記録。翌2010-11シーズンには平均2.4ブロックでリーグ3位に浮上し、完全に“ブロック職人”としての地位を確立します。2011年のプレイオフではラッセル・ウェストブルックやケビン・デュラントと共に躍動し、チームの快進撃を支えました。

2011-12シーズンはキャリアの中でも象徴的な年。シーズン中には1試合11ブロックというインパクトを残しながら、サンダーのファイナル進出に大きく貢献。最終的にチームはマイアミ・ヒートに敗れましたが、イバカの守備力はリーグ全体から評価され、「NBAオールディフェンシブチーム」に初選出。

2010-11、2011-12、2012-13、2013-14と4年連続でリーグ最多ブロックを記録。まさにペイント内の番人として恐れられる存在に。シュート力も進化を続け、ミドルレンジはもちろん、3ポイントも放てる“ストレッチビッグ”へと変貌していきます。

2016年、オーランド・マジックを経て、トロント・ラプターズへ移籍。ここでキャリアにおける最も大きな栄光を手にします。2018-2019シーズン、カワイ・レナードらとともにラプターズを初のNBAチャンピオンに導き、プレイオフでも堅実な守備と勝負強い得点で貢献しました。

2020年からはクリッパーズやバックスに在籍。バックスではヤニスの後ろで控えに回るも、ベテランとして若手の手本となる姿勢が光りました。

仕事人 サージ・イバカ

彼の魅力は、なんといっても「守備職人」としての完成度の高さ。キャリアを通して2回ブロック王、3回のオールディフェンシブ1stチームに輝いただけでなく、コンテストを避ける賢さや、ヘルプディフェンスの読みも一級品。1on1だけでなく、チームディフェンス全体を引き締める存在でした。

さらに、キャリア中盤からは攻撃面も進化。3Pの成功率はピーク時で4割近く、ミドルジャンパーの安定感も加わり、ピック&ポップやトレイルプレーでの得点が増加。「守れて撃てる」モダンなビッグマンとして、どのチームでも重宝される選手でした。

おまけに、オンコートだけでなく、オフコートでの姿勢もプロフェッショナルそのもの。グルメYouTube「How Hungry Are You?」で見せる飄々とした表情や、多言語を操る知性も魅力的。ファッションセンスにも定評があり、文化人としても支持されています。

サージ・イバカのベストゲー

そんな多彩さを持つ彼ですが、彼のベストゲームは、2012年の2月19日のナゲッツ戦ですかね。実はこの試合、デュラントが51点、ウエストブルックが40点で、そちらに話題が持っていかれそうになりますが、彼自身も役割を完ぺきに遂行。14得点、15リバウンド、11ブロックのトリプルダブルを記録し、チームの勝利に貢献。+-値でも、大量得点した二人を抑えてチーム最多の+31を記録しました。

終わりに

いかがだったでしょうか?サージ・イバカは、派手なスーパースターではありませんが、勝利に欠かせない“縁の下の力持ち”として、チームを支えてきた存在です。派手なスタッツ以上に、彼の存在はコートの隅々に影響を与えていました。仮に生まれた時代が少し遅くても、NBAで活躍していたであろうと思える選手でした。それでは、また次回の記事で💤

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