タボ・セフォローシャ 最高のロールプレイヤー㊴

こんばんは~。残暑がまだまだ続いていますが、少しだけ秋の気配も…。そんな今夜は、“欧州の守備職人”タボ・セフォローシャについて、皆さんにご紹介します!

タボ・セフォローシャのキャリア

タボ・セフォローシャは、1984年5月2日生まれ、スイス・ヴヴェイ出身。2006年のNBAドラフトではフィラデルフィア・76ersから1巡目13位で指名され、即座にシカゴ・ブルズへトレードされました。これにより、彼はNBA史上初のスイス人選手となりました。

身長201cm、体重97kgのシューティングガード/スモールフォワードとして、セフォローシャは特にディフェンスに定評があり、キャリアを通じて屈指のディフェンシブタイプの選手として活躍。2010年代のディフェンス重視のトレンドを象徴する存在でもありました。

NBAデビュー前には、スイスの地域リーグで頭角を現した後、フランスのÉlan ChalonやイタリアのAngelico Biellaなどヨーロッパのクラブチームでもプレー。特にイタリアでは2005–06シーズンに平均12.0得点、6.9リバウンド、2.4アシスト、2.1スティールを記録し、NBAスカウトの注目を集めました。

NBAでは、シカゴ・ブルズ(2006–2009)でキャリアをスタートし、その後オクラホマシティ・サンダー(2009–2014)、アトランタ・ホークス(2014–2017)、ユタ・ジャズ(2017–2019)、ヒューストン・ロケッツ(2019–2020)と渡り歩きました。

キャリア通算では、869試合に出場し、平均5.7得点、3.7リバウンド、1.4アシスト、1.1スティールを記録。特に2009-2010シーズンには82試合全てに出場し、NBAオールディフェンシブ・セカンドチームにも選出され、DPOY投票でも8位とディフェンダーとしての評価が非常に高かった選手です。

晩年には母国スイスへ戻り、2023年には地元クラブ・Vevey Riviera Basketでプレー。プロキャリアに終止符を打ちました。

器用で堅実、ディフェンシブスウィス タボ・セフォローシャ

セフォローシャの最大の武器は、リーグ屈指の守備力です。2009-10シーズンにはNBAオールディフェンシブ・セカンドチームに選出され、その守備の正確さと知性は高く評価されました。

スタッツも堅実そのもの。あまりシュートを打つタイプではなかったですが、ショットの効率も高く、FG成功率44.9%、3P成功率34.9%、FT成功率73.2%という指標が示す通り、無駄のないプレーを貫きました。

OKC時代には出場時間(9,842分)やスティールでチーム内でも上位にランクされ、サンダーの守備の要として重宝されていました。キャリア全体では、選手のディフェンスがチームの得失点差にどれだけ影響を与えたかを数値化したバスケットボールの統計指標であるDBPMでは1.97を記録しています。これは歴代でカワイ・レナードよりも高い26位に位置しており、単なるロールプレイヤー以上の存在感を放っています。

タボ・セフォローシャのベストゲーム

彼のベストゲームは、サンダーに所属していた2011-12シーズンの4月9日のバックス戦です。

彼はこの試合スタメンで30分出場し、14得点、5リバウンド、3アシスト、そして7スティールと彼の持ち味のディフェンス力でチームの勝利に貢献しました。(残念ながら、動画は見つかりませんでした…)

終わりに

いかがだったでしょうか。タボ・セフォローシャは、スタッツだけでは表せない、チームに欠かせない“守備の精神”を体現した選手。目立つスターではなかったけれど、その徹底した努力と知性で場面を引き締め、長く支持され続けた“信頼できるディフェンダー”でした。といったところで、今回はこのへんで。またのご訪問、お待ちしています。それでは💤

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