お疲れ様です。今回は、堅実なディフェンスとベテランリーダーシップで知られるアメリカ出身のベテランセンター、デリック・フェイバーズ(Derrick Favors)を紹介します。
アメリカの堅実なビッグマン デリック・フェイバース
デリック・フェイバーズは、2010年のNBAドラフトで全体3位指名を受けてニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)に入団し、NBAキャリアをスタートさせました。ルーキーシーズンは出場時間が限られていたものの、その年のトレードでユタ・ジャズへ移籍。以降、9年近くジャズのフロントコートを支える重要な存在となります。
特に2014-15シーズンから2017-18シーズンにかけては、堅実なロールマンとしての働きと、内外両面でのディフェンスで評価を高めました。2015-16シーズンには平均16.4得点、8.1リバウンド、FG成功率51.5%を記録。派手さはないものの、ペイント内での効率の良い得点とスクリーンの質の高さ、リムプロテクション能力が光りました。
その後も安定した成績を維持し、特にリム周辺の守備やポゼッションの終盤における判断力でチームに貢献。2020-21シーズンにはジャズへ復帰し、ベンチから出場しながらもインサイドの守備を安定させる役割を担いました。プレーオフでも、出場時間は短いながら、経験とIQを活かした堅実なプレーがチームに落ち着きを与えました。
2021年にはオクラホマシティ・サンダーへ移籍し、若手の中でベテランリーダーとしての役割を果たしました。平均プレータイムは減少しましたが、それでも効率的なリバウンドとスクリーンプレイでチームを支えました。
近年はNBAでの出場機会が限られていたものの、2023-24シーズンにはGリーグでプレーし、若手相手にもインサイドで存在感を示しました。
デリック・フェイバーズがまだやれる理由
フェイバーズがまだNBAでやれると考える最大の理由は、ディフェンスとサイズ、そして高いバスケIQにあります。センターの役割が「3&D」中心になっている現代NBAでも、彼のような「ポジショニングがうまく、ミスをしないベテラン」は、セカンドユニットやファウルトラブル時の保険として非常に重宝されます。
また、206cm・120kgの体格は、ペイント内でのプレッシャーを維持できるレベルにあり、特にリバウンドとスクリーンに関しては、いまだにリーグ平均以上のクオリティを保持していると思います。フリースローもキャリア通算66.3%と極端に悪くはなく、「ハック戦術」の標的になるタイプでもありません。
今のNBAで言えば、レイカーズ、ウォリアーズなどのサイズ不足のチームに、ロスターの13〜15人目として加入するのは「全然あり」な選択肢です。フェイバーズのような「一度もエゴを出さずに役割をこなせるビッグマン」は、若手にとっての“動くコーチ”にもなり得ます。
以下に、彼がどんな選手かわかる動画を貼っておきます。
終わりに
いかがだったでしょうか。スター選手ではないけれど、チームを支える縁の下の力持ちとして12年近くNBAで戦ってきたデリック・フェイバーズ。静かに、でも確実に“まだやれる男”の一人だと思っています。といったところで、今回はこの辺で。それでは💤
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