ボヤン・ボグダノヴィッチ まだやれるだろ…な選手⑨

こんばんは。今回は、ど派手なスターではなかったかもしれませんが、毎晩安定して15〜20点を積み重ねてきた、クロアチア産スナイパー。そんな彼のキャリアに改めて光を当ててみたいと思います。

クロアチア産スナイパー ボヤン・ボグダノヴィッチ

ボヤン・ボグダノヴィッチは、2011年のNBAドラフトで全体31位指名を受けた後、2014年にNBAデビュー。クロアチア出身の彼は、欧州リーグ(トルコのフェネルバフチェなど)で高い評価を受けた後、ブルックリン・ネッツに加入しました。

ルーキーイヤーから平均9.0得点、2年目には11.2得点と成績を伸ばし、キャリアの中盤以降は完全にスタータークラスのスコアリングウィングとして地位を確立。その後、ワシントン、インディアナ、ユタ、デトロイト、そして最後はニューヨークと、6球団で合計719試合に出場し、キャリア通算で平均15.6得点3P成功率39.4%という安定感を誇りました。

中でも印象的だったのは2019-20シーズンのユタ・ジャズでの活躍。平均20.2得点を記録し、クラッチタイムでは何度もブザービーターを沈めるなど、チームの勝利に貢献。2022-23シーズンにはピストンズでキャリアハイの平均21.6得点を叩き出し、30代半ばでもなお「一流のスコアラー」であることを証明してみせました。

しかし、そんなボグダノヴィッチにも、怪我の影が忍び寄ります。

2024-25シーズン、ニックスでプレー中に足と手首の負傷を同時に抱え、出場時間が激減。2月にはかつての古巣ネッツにトレードされましたが、復帰を果たせぬまま放出。結局最後のNBAゲームに出場することなく、2025年6月29日に正式に引退を発表しました。

「自分でタイミングを選べることは少ない。時が、それを選ぶんだ」
そんな一文で締めくくられた彼の引退声明は、地味ながらも彼らしい、深みのある言葉だったと思います。

ボグダノヴィッチがまだやれると思った理由

私は今でも思います。ボグダノヴィッチは**“まだやれた”** と。

実際、2022-23シーズンのプレーを見る限り、彼のジャンプショットの精度、スペーシング、ベテランとしての駆け引きは健在でした。ディフェンスは年齢なりだったとはいえ、セカンドユニットやストレッチ4として起用すれば、1試合15〜18分で8〜12点を計算できる選手だったと思います。

特に、今のNBAのようなアウトサイド重視が重視される環境の中では、ボヤンのような“動けるシューター”は極めて貴重。3&D全盛の今だからこそ、彼のような「Dはほどほどでも3が超優秀」な選手がロスターにいる意義は大きかったと思います。

全盛期のジャズ時代のクラッチシュートとピストンズ&ニックス時代のハイライトを載せておくのでぜひ一度チェックしてみてください。

終わりに

いかがだったでしょうか。

ボグダノヴィッチは派手な選手ではありませんでしたが、ピストンズで戦ってくれた選手という意味でも、もっと見たかった選手の一人であり、個人的にはまだどこかのベンチに座っていても良かったなと思ってしまいます。まあでも、彼の決断ですので、寂しいですけどしょうがないですね。それでは今回はこの辺で。それでは💤

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