こんばんは。今回は、ケンバ・ウォーカーがエースとして確立されたシーズン、そして「東の台風の目」としてプレイオフをかき乱した2015-16のシャーロット・ホーネッツを紹介します。この年のホーネッツは強豪になる片鱗を見せていた気がするんですよね~…
それでは早速、本題に入っていきましょう。
2015-16 Charlotte Hornets
スタメン:ケンバ・ウォーカー、ニコラ・バトゥーム、PJ・ヘアストン(後にコートニー・リー)、マービン・ウィリアムズ、コディ・ゼラー
このチームはオフェンスでは、ケンバが主軸としてピック&ロールを軸に展開し、バトゥームがセカンダリーメイカーとして繋ぎ役に。ウィリアムズとバトゥームの両ウイングが3ポイントでスペースを広げ、ゼラーがスクリーンやロールプレイで地味ながら重要な仕事をこなしていました。特にバトゥーム加入によってボールムーブが格段に良くなり、1on1偏重だった前年に比べてチームオフェンスの完成度が上がった印象です。
ベンチには、ジェレミー・リン、アル・ジェファーソン、フランク・カミンスキーといったユニークな実力者たちが揃い、それぞれが役割を明確にこなしていました。特にジェレミー・リンは、セカンドユニットのリーダーとしてドライブからの得点やファウル獲得、守備でもハッスルして流れを引き寄せる場面が多かった印象ですね。
チーム全体としてのプレースタイルは、スペーシングを意識した現代的なものにシフトしており、1試合3ポイント成功数10.6本でリーグ4位、オフェンスレーティングではリーグ9位(前年は28位)と、前年までのローポスト重視からは大きく改善されていました。
ディフェンスでは、バトゥームやウィリアムズの長身ウイングコンビが要となり、チーム全体で連動したスイッチ守備を展開。ゼラーもリムプロテクションこそ控えめでしたが、スクリーンディフェンスやローテーションでよく動いていました。守備に穴が少なく、全体的にバランスが取れていた印象でした。
シーズン成績としては、48勝34敗でカンファレンス6位。前年の33勝から大きくジャンプアップし、2010年代で唯一、ホーネッツが“イースト上位に食い込んだ”年で、プレイオフにも進出しました。
プレイオフ第1回戦の相手は、第3シードのマイアミ・ヒート。ウェイド、ドラギッチ、ルオル・デン、ジョー・ジョンソン、ホワイトサイドとタレント揃いの強敵でした。個人的には、接戦になるだろうと思っていましたが、実際にはシリーズを通して波乱含みの激闘となりました。
序盤は第1・第2戦を連敗。マイアミが効率的なオフェンスを展開し、ホーネッツは守備の連携を崩されてしまいました。しかし、第3戦からジェレミー・リンやジェファーソンらの奮闘もあり、3連勝で逆転に成功。シリーズ王手をかけた第6戦では、ケンバ・ウォーカーがキャリアハイに迫る37得点の爆発。しかし、フランチャイズプレイヤー、ウェイドのクラッチパフォーマンスが炸裂。終盤に2本のスリーを沈められ、ホームでの決着を逃してしまいます。
最終第7戦は、アウェーでの戦い。ここでヒートが持ち前の経験値を見せ、ホーネッツは力尽きました。シリーズ成績は3勝4敗。本当に惜しい敗退でした。
印象に残ったシーンやプレー
このチームで印象に残ったプレーといえば、第5戦、残り34秒ぐらいのコートニー・リーのクラッチスリーですかね。このプレーの前、ケンバがシュート外してるんですけど、このリバウンドを取っているのも、リーなんですよね。そんで、一回ジェレミー・リンにパスするんですけど、直ぐにリターンパスをもらい、ショットクロックが20秒残る中、自信満々にスリーを打ち沈めました。かっこよかったですね~。ちなみに第4戦でも、クラッチフリースローを沈めています。ここまでプレイオフで躍進できたのは、彼の勝負強さがあったからかもしれませんね。チームのトップ10プレイ集の第2位にランクインしているので、ぜひ。
終わりに
いかがだったでしょうか。個人的には、この年のホーネッツは完成度が非常に高く、あと1歩が本当に惜しかったチームだったと思っています。ケンバ・ウォーカーを中心に、スペーシングとバランスで勝負したこのスタイルは今でも記憶に残っています。いやーもう少し、ケンバ体制のホーネッツをプレイオフで見たかったな~。といったところで、今回はこの辺で。それでは💤
コメント