ジョシュ・ジャクソン 開花してほしかった選手⑩

こんばんは。今回は「開花してほしかった選手シリーズ」。大学時代は次世代のスターと期待されていたウィング、ジョシュ・ジャクソンを紹介します。

ジョシュ・ジャクソンのキャリア

ジョシュ・ジャクソンは高校時代から全米トップレベルの評価を受けていたスーパースター候補でした。5つ星評価を獲得し、全米No.1リクルートの一人に数えられ、カンザス大学に進学します。

大学1年目(2016-17シーズン)はすぐにスターターとして起用され、35試合すべてに出場。30.8分のプレータイムで、平均16.3得点、7.4リバウンド、3.0アシスト、1.7スティール、1.1ブロックと、攻守にわたって活躍しました。抜群の身体能力とディフェンス力、そしてトランジションでの爆発力から、「次世代の2WAYスター」として注目を集め、2017年のNBAドラフトで全体4位でサンズに指名されました。

ジョシュ・ジャクソンはサンズでルーキーシーズン(2017-18)を迎え、シーズン終盤にはスタメンとして定着。全77試合に出場し、そのうち35試合でスタート。平均25.4分、13.1得点、4.6リバウンド、1.5アシスト、1.0スティールとまずまずの成績を記録。特にシーズン終盤は1試合20得点以上を連発し、「来季ブレイクか?」という期待も高まりました。

しかし2年目(2018-19)はプレーの粗さやメンタル面の不安定さが目立つようになり、出場時間も減少。成績は11.5得点、4.4リバウンド、2.3アシストとやや下降気味に。チーム内でのポジション争いも激しくなり、成長曲線が止まりかけます。

3年目(2019-20)、メンフィス・グリズリーズにトレードされ、Gリーグを経て本契約。グリズリーズでは一定のチャンスをもらい、平均9.0得点、3.0リバウンドと、ベンチからエネルギーを提供する役割を果たしますが、スター候補というにはほど遠い成績でした。

4年目(2020-21)ピストンズに移籍すると、一時はスタメンの座を掴む場面もありました。42試合で先発出場し、13.4得点、4.1リバウンド、2.3アシストとまずまずの結果を残しました。しかし、その後は徐々にプレータイムが減少し、2022-23シーズンにはラプターズと10日間契約を結ぶも、定着できずFAへとなり、以降は本契約につなげることができていません。

どこへいった?オールラウンドウィングの期待

ジョシュ・ジャクソンの魅力は、圧倒的な身体能力と万能性にありました。高校・大学時代はまさに「何でもできる」選手で、特にディフェンスでは1〜4番までスイッチ可能とされていました。しかしNBAではスキル面やシュートの不安定さ、オフコートでのトラブル、集中力の波などが足を引っ張り、スター候補から「ロールプレイヤー」へと評価が落ちていきました。大学時代のハイライトを載せておきます。

ジョシュ・ジャクソンのベストゲーム

彼のベストゲームは、2017-2018シーズン、3月17日のウォリアーズ戦です。ケビン・デュラントらを相手に36得点、6リバウンド、4アシスト、2スティール、1ブロックと爆発。試合には負けたものの、この試合で見せたアグレッシブなドライブと万能ぶりは、彼が「NBAで通用する選手」ではあると証明した一戦でもありました。


終わりに

いかがだったでしょうか。ジョシュ・ジャクソンは、まだ28歳。身体能力は衰えておらず、もしもシューティングが向上すれば、NBA復帰のチャンスもゼロではありません。もう一度、彼のような「元エリート」が逆境から這い上がる姿を見たいと願っているファンも多いはずです。

といったところで、今回はこの辺で。それでは💤

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