こんばんは~。8月もいよいよ最終日、セミの鳴き声もどこか心なしか弱々しくなってきたように感じます。夏の疲れ、出ていませんか? 涼しくなるまでもう一踏ん張り(と、思いたい…)、なんとか乗り越えていきましょう。
さて、前口上もほどほどにして、今回は“ゴール下の番人”とでも呼びたくなるようなセンター、アンドリュー・ボーガットをご紹介します。
アンドリュー・ボーガットのキャリア
アンドリュー・ボーガットは、オーストラリア・メルボルン出身のビッグマン。ユタ大学でその才能を開花させ、2005年のNBAドラフトで全体1位という非常に高い評価を受けてミルウォーキー・バックスに入団しました。
当時のNBAはセンターがまだ主力ポジションとして扱われていた時代。ボーガットはその期待に応える形で、ルーキーイヤーから先発に定着。特にリムプロテクト能力に優れ、得点だけでなく、ディフェンスでも1年目から存在感を発揮し、オールルーキーチームにも選ばれました。
2010年にはキャリアハイの平均15.9得点・10.2リバウンド・2.5ブロックを記録し、リーグ有数のインサイドプレーヤーとして名を馳せましたが、同年の落下による右腕の大怪我(グロ注意)を境に、得点力よりもディフェンスとチームプレーに軸をシフトしていきます。
その後、2012年にトレードでゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍。ここで彼の真価が再評価されることになります。
ゴールデンステイト時代のボーガットは、数字では測れない影響力を持っていました。
当時のウォリアーズは、ステフィン・カリーを中心としたアップテンポなオフェンスが注目を集めていましたが、その裏でボーガットがリムを守り、スクリーンを張り、正確なパスを通すことで、オフェンスの流れを整えていたのです。今でこそ、カリーの相棒はドレイモンドの印象が強いですが、当時はボーガットだったと個人的に思っています。
特に2014-15シーズンの優勝時、ボーガットは試合には平均23分ほどしか出場していないものの、ディフェンシブ・レーティングや+/-などで高い数字を残しており、**“表に出ないMVP”**として評価されました。
インテリジェンスと経験を武器に、自己主張せずとも勝てるチームに欠かせない存在。それがこの頃のボーガットでした。
その後はケガやコンディション不良が続き、マーベリックス、キャバリアーズ、レイカーズを渡り歩いたものの、思うような活躍ができず、2018-19シーズンにウォリアーズに復帰した後NBAを離れ、NBLで2年プレーした後、引退いたしました。
ポイントセンター アンドリュー・ボーガット
ウォリアーズでの活躍が目立つボーガットの特徴は、センターらしいインサイドでの存在感と、センターらしからぬパス能力とハンドリング能力ですね。キャリアでDPOY候補に何度も名前が挙がったり、2010-11シーズンにはブロック王にも輝くなど、センターとしてのディフェンスでの存在感もありながら、リバウンドを取った後そのままボールを運んだり、まるでガードのようなビハインド・ザ・バックパスを披露したりと、器用さも兼ね備えておりました。
アンドリュー・ボーガットのベストゲーム
ボーガットのベストゲームといえば、難しいですが、2014-15シーズンカンファレンスファイナル第2戦ですかね。彼はこの試合スタメンで24分出場し、14得点、8リバウンド、4アシスト、5ブロックを記録し99-98のギリギリの勝利に貢献。この試合に負けていたら、シリーズが1-1のタイになり、その後の流れも変わっていたかもしれませんでしたので、のちの優勝のための重要な活躍となりました。
終わりに
センターというポジションが年々シュート力重視になっている中で、ボーガットのような「守備と献身」の象徴は、今となっては懐かしくもあり、でも常に必要とされる存在だったと感じます。といったところで、今回はこのへんで。次回もまた、読みに来てくれたら嬉しいです。それでは💤
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