こんばんは。今回は最高のロールプレイヤー第十一弾。これからも、三ケタ目指して頑張っていくので、暇なときに見に来てくれると嬉しいです。
さて今回紹介する選手は、スローモーことカイル・アンダーソンです。
カイル・アンダーソンのこれまでのキャリア
カイル・アンダーソンは名門UCLA大学で2年プレーした後、2014年のドラフトにて全体30位でスパーズに指名されNBAでのキャリアをスタートしました。
ルーキーシーズン彼は、NBAとDリーグ(現Gリーグ)を行き来し経験を積みました。NBAでは33試合に出場し、平均10分のプレータイム、2.2得点、2.2リバウンド、0.8アシストを記録。Dリーグでは2月に月間優秀選手に選ばれるなど下位指名ながら、充実したルーキーシーズンを過ごしました。
2年目にはNBAに定着。78試合に出場し、強豪スパーズの厚みのあるロスターの中で16分のプレータイムをもらっていました。スタッツは平均4.5得点、3.1リバウンド、1.6アシストと目に見える結果はでていませんが、DBPM(選手がディフェンス面でチームに与える影響を数値化した指標)で、ダンカンに並んでチーム首位の3.1を記録し、チームにディフェンス面でインパクトを残しました。
3年目のシーズンは思うような活躍を残せませんでしたが、4年目(2017-18シーズン)チームのエースであるカワイ・レナードの怪我の影響で、67試合にスタメンで出場、平均7.9得点、5.4リバウンド、2.7アシスト、そして1.6スティールとユーティリティに活躍。特にこの平均1.6スティールはNBA全体で13位の平均値と目に見える結果も残したシーズンとなりました。
5年目にはFA移籍でグリズリーズに移籍。2018-19シーズンから2021-22シーズンまでの4シーズン所属しました。出場した全248試合で平均24分出場し、8.5得点、5.2リバウンド、2.9アシスト、1.1スティールを記録。チームに貢献し続けました。また、2020-21シーズンには平均12.4得点と自身初の二桁平均得点を記録しました。
その後も、2022-24までティンバーウルブスに所属し、ユーティリティプレイヤーとして活躍。今シーズン(2024-25)はウォリアーズに所属していましたが、トレードデッドラインのバトラーのトレードに巻き込まれ、現在(2025/2/22)はヒートに所属しています。
物理的に落ち着いたプレースタイル カイル・アンダーソン
彼の長所は遅さです。え、って思われる方もいるでしょう。一般的にNBAで生き残るとなると、速さやキレが求められるかと思いますが、彼はそれとは対照的で、IQの高さと218センチのウィングスパンをいかしたゆったりとしたプレーを得意とし、11年目になる現在も活躍しています。
速さに比べた彼の遅さの利点は、相手に合わせてムーブを選択できることです。黒子のバスケを知っている人に説明するなら、木吉の「後出しの権利」みたいな感じ。速さを持ち味とした選手は、タイミングを合わせられてブロックされたり、オフェンスファールを取られたりすることがあります。しかし、彼の場合は相手の動きを見てからムーブを決めるため、逆にブロックに合わせてコンタクトを取ってアンドワンやシューティングファールを取ることができます。分かりやすい動画がYouTubeにあがっているので、時間のある方はぜひ下の動画をみてください。(プレー集が入っているので、英語の解説が分からなくても見れると思います。)
カイル・アンダーソンのベストゲーム
そんな遅さを武器とした彼ですが、彼のこれまでのキャリアのベストゲームは、ウルブスに所属していた2022-23シーズンの1月19日のラプターズ戦ですかね。この試合で彼はスタメンで33分出場し、20得点、10リバウンド、6アシスト、2スティール、1ブロックを記録し接戦での勝利に貢献しました。シュート効率もよく、9本のシュートを放ちながら8本決め、3ポイントも2本両方とも決めました。
終わりに
いかがだったでしょうか。ひとつ気をつけなければいけないのが、普通の選手がこのプレーはできないということです。このプレースタイルは彼ほどのIQとサイズ、フィジカルが合わさってできるです。安易に我々が実践するとただの遅い選手になるので気を付けましょう。(実体験)
注意喚起をしたところで、今回はこの辺で。それでは💤
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